あらすじ
夜霧が幻想的な集落・霞門村に暮らす片山優(横浜流星)は、
美しい村の山に建設された巨大なゴミの最終処分場で働いていた。
母の君枝(西田尚美)の作った借金の返済に奔走する一方、
職場の作業員に目をつけられた優は、浮かばれない日々を過ごしていた。
しかし、幼なじみの中井美咲(黒木華)が東京から戻ったことから、
優の人生が変わっていく。
感想
自分は何も悪いことをしていないのに、耐えて耐えて生きている主人公。選択の自由など与えられず、その境遇から汚いものに加担せざるを得ない生き様に、容赦なく降りかかる不幸の連鎖。ひとりですべてを抱え込んで受け入れることに鈍感になってしまった彼の心の暗闇に射した一条の光もあえなく遮られていきます。
暴力シーンが多いのでPG12指定。
横浜流星さんは言葉少ない役ですが 佇まいで 心境の変化がわかる素晴らしい演技でした。
最後のほほえみも能面を取った本当の感情を出せたのかな、と思えて後味の悪い映画でした。